2010年07月06日

新マーケットの魔術師―米トップトレーダーたちが語る成功の秘密 (ウィザード・ブックシリーズ)

新マーケットの魔術師―米トップトレーダーたちが語る成功の秘密 (ウィザード・ブックシリーズ)

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テーマの割にはスンナリ読める本だ。帯にもあるとおり「投資を極めた達人たちの珠玉のインタビュー集」なのだが、投資を抜きにしても楽しめる。著者の卓越した対話技術の賜物というべきなのか、投資のみならず人生に対する達人たちの「ポジション」(投資対象と投資額を示すこの言葉が、本書には頻繁に登場する)がかいま見えるからだ。

自身も長年、投資の世界に身を置いてきた著者は、彼らのバックグラウンドや日常生活にも時折紙幅を費やす。たとえば、ベトナム戦争に従軍した当時の体験談がひとしきり続いたりする。達人たちの素顔はそれだけでも興味深いが、本筋とは無関係に見えるそれらが、実は彼らの投資哲学を根本的なところで支えていることに気づかされる仕組みだ。なかなかにドラマチックで、質の高いインタビューノンフィクションといえるだろう。

もちろん実利的な読み方も可能で、投資技術の向上を目指すその道のプロや一般投資家にも大いなる示唆を与えるはず。スーパートレーダーとの対話の最後に、著者がそのパートの教訓を総括してくれているのでエッセンスがわかりやすい。おまけに最後は彼らの発言から抽出した42カ条からなる「金言集」までセットされている。専門用語の解説ページもあるなど、ずいぶん親切な構成だ。

とはいえ、これを読めば大儲けできるかといえば、答えはおそらくノー。17人の達人の具体的な投資手法は、ことごとく違う。彼らに共通する「原則」を読み取ることは可能だが(それを試みたのがくだんの「金言集」)、そうなるとほとんど人生訓の世界になってしまい、日々の投資に即役立てるというわけにはいかない。それほどまでに投資の世界は奥が深いのであり、なればこそ努力なくして成功はあり得ないのである、と個人的には結論を出すことにした。

もっとも、すでにそれなりのキャリアを積んだ達人予備軍なら、読後にわかに「解脱」したりするのかもしれないが…。(手代木 建)


内容紹介
本書に収録されている超一流トレーダーたち
ビル・リップシュッツ(八年間勝ち続けて五億ドルも稼いだ「通貨の帝王」)
ランディ・マッケイ(毎年、前年以上の収益を達成し続けている「ベテラン・トレーダー」)
ウィリアム・エックハート( 驚異的な勝ち組「タートルズ」を生み、年間収益率六〇%以上を誇る「実践的数学者」)
沈黙するタートルズ(養成されたスーパー・トレーダーたちの横顔)
マイケル・カー(市場より自分が市場にどう反応するか考える)
ハワード・シドラー(マーケットに対する敬意と恐怖を忘れてはならない)
モンロー・トラウト(システムと相場観を調和させ、最高のリターンを叩き出す「ポジション・トレーダー」)
アル・ウェイス (四年をかけて一五〇年分のデータを分析し尽くした「チャートの生き字引」)
スタンレー・ドラッケンミラー(ソロスの下で、柔軟さと多様性の極意を身に付けた「売りの名人」)
リチャード・ドライハウス(「高値で買い、さらに高い値で売る」極意で年率三〇%を誇る「買いの名人」)
ギル・ブレイク(損失補填まで保証し、年利益率二〇%以下に落としたことがない「堅実性の覇者」)
ビクター・スペランデオ(マーケットの年齢と確率を計算し、年平均七二%を一八年間も続ける「究極の職人」)
トム・バッソ(どんな事態にも冷静沈着に対応する精神を持つ「トレーダーのかがみ」)
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ(「音符を読むように価格変動を予測する「ナンバーワン短期トレーダー」)
マーク・リッチー(膨大な利益をアマゾン・インディアン救済のために使う「ピットに降りてきた神様」)
ジョー・リッチー(高等数学の行間を読み取り、世界一のトレーディング・オペレーションを構築した「直感的な理論家」)
ブレアー・ハル(有利なオプションを組み合わせて、六年半で一三七倍の収益を上げた「元ギャンブラー」)
ジェフ・ヤス(相手の取引技術や知識によって自在に見方を変える「オプションの戦略家」)
チャールズ・フォルクナー(時間と経験を積んで、一つのシステムを極める者だけが成功する)
ロバート・クラウス(「勝利に値する人間である」ことを潜在意識に認識させることが、成功への第一歩になる)


内容(「BOOK」データベースより)
投資を極めた達人(ウィザード)たちの珠玉のインタビュー集。知られざる“ソロス級トレーダー”たちが率直に公開する成功へのノウハウとその秘訣が満載! 高実績を残した者たちだけが持つ圧倒的な説得力と初級者から上級者までが必要とするヒントの宝庫。


内容(「MARC」データベースより)
多様な金融市場で素晴らしい成功を収めたアメリカの17人のスーパー・トレーダーたちが洞察に富んだ示唆で語る、成功へのノウハウとその秘訣。1999年刊の再刊。


出版社からのコメント
米トップトレーダー達が語る珠玉のインタビュ-集!
大好評の『マーケットの魔術師』の第2弾! 知られざる“ソロス級トレーダー達が率直に公開する成功へのノウハウとその秘訣。高実績を残した者だけが持つ圧倒的な説得力と初級社から上級者までが必要とするヒントの宝庫!2001年春には、第3弾発売予定!こちらも要注意!! --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。


著者からのコメント
「新マーケットの魔術師」は、世界のトップ・トレーダーたちのインタビュー集。投資で成功するにはどうすればいいのかを中心に構成されている。この本は決して順序通りに読み進む必要はない。自分の好きなトレーダー、関心のあるトレード手法から読み始めてかまわない。17人のスーパー・トレーダーたちが洞察に富んだ示唆で、あなたの投資の手助けをしてくれることであろう。成功を願う投資家にとって、必読の書である。

ジョアン、ダニエル、ザッカリー、サマンサへ愛を込めて。私にとって特別な人たち、私の家族

人は、成功よりも、失敗からより多くを学ぶ (プリモ・レビ)

自分のシステムを構築しなければ、他人のシステムに従うことになる (ウイリアム・ブレイク)


著者について
マサチューセッツ州にあるマーケット・ウィザーズ・ファンドとLLCの代表を務める。著書にはベストセラーとなった『マーケットの魔術師』、『マーケットの魔術師[株式編]』、『シュワッガーのテクニカル分析』(パンローリング)がある。 また、セミナーでの講演も精力的にこなしている。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
シュワッガー,ジャック・D.
商品投資顧問業者(CTA)であるウィザード・トレーディングの最高責任者(CEO)。ブルックリン大、ブラウン大で経済学を修め、ウォール街の数社で先物市場調査の責任者を務める。1990年からウィザード・トレーディングで実際に顧客資金の運用に携わり、トム・バッソが代表のCTA、トレンドスタットの共同経営者でもある。

清水 昭男
1983年、南イリノイ大学コミュニケーション学部卒業。トウキョウ・フォレックス、タレット・アンド・トーキョー・インターナショナル、CBOTアジア・パシフィック代表を経てブルームバーグ・テレビジョンのマネー・アンカーとして金融市場をレポート中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)





posted by bookmaster at 02:18 | Comment(0) | ウィザードブックシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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